概要
 Firefox3.5(旧名Firefox3.1)はTraceMonkey(jitコンパイラ?)という新しいJavaScriptエンジンを積んでいるようです。
TraceMonkeyによりJavaScriptは高速化されるようですが、これがまだ完全でないようで、いくつかのバグがあると言われています。
Firefox3.1ではデフォルトでTraceMonkeyはオフになっていましたが、3.5からは正式に導入するらしくオンになっています。
当サイトのJavaScriptで作られた計算機は残念ながらそのバグだか仕様に引っかかったようで、TraceMonkeyがonのままでは正常に計算がおこなえず、
計算結果が不安定になってしまいました。そこで、ここでTraceMonkeyをoffにする方法を記述しておきます。

手順1:Firefox3.5のURLバーにabout:configと入力してエンターキーを押す。
そしたら注意書きが出てくるので、読んで先へ進めばブラウザにFirefoxの詳細な設定メニューが出てきます。

手順2:abc順で並んでいるので下にスクロールしてjavascript.options.jit.contentを探します。
javascript.options.jit.contentの値がtrueになっていると思います。
これがTraceMonkeyなので、この行を右クリックして切り替えという選択肢を選択すれば
trueがfalseになりTraceMonkeyを使わなくなります。

PC初心者への備考:
trueはon、真や1という意味、
falseはoff、偽や0という意味で使われます。
今回の場合は有効化と無効化、on/offのスイッチみたいなものです。

手順3:開いているFirefoxを全て閉じてFirefoxを再起動すれば完了です。



これでFirefox3.5にバージョンアップした後で動作が不安定になったJavaScriptが3.0の時のように正常に動くと思います。
FirefoxユーザーはPCに詳しい人が多そうですが、一応自己責任でお願いします。
TraceMonkeyをonに戻したい時は同じ手順でjavascript.options.jit.contentをtrueに戻せばいいだけです。

2009年6月28日 Firefox3.5(RC3)の時に記載。
Firefox3.5の正式版や何度かのバージョンアップ後には直っているかもしれませんし、延々このままかもしれません。
-(7月2日追記:7月1日にFirefox3.5正式版が配布されましたがRC3がそのまま正式版としてアップされたので直っていないようです)
-(7月21日追記:7月中旬に3.5.1が配布されました。バグが一つ直されたようで最新版の計算機はtrueでも見た感じ正常動作しますが、
  過去版の計算機で試したところ計算結果がおかしかったので、最新版もまだ完全かどおうかは不明です)
-(9月13日追記:9月中旬に3.5.3が配布されました。3.5.1同様、6月版の計算機では計算結果がおかしいままです)
計算機側のJavaScript修正で対応できるかどうかは調査中。。。

総合計算機の設計が悪いせいか、TraceMonkeyのバグかはまだ判断できませんが
TraceMonkeyがFirefox3.1でデフォルトでオフにされていたのはバグが多かったという理由らしいので
正式リリースされ3.5の使用者が激増した今、報告が増えてTraceMonkeyのほうが改善されるかもしれないのでしばらく様子見になるかもしれません。
もしバグってるのが世の中でうちの総合計算機だけなら、うちのほうで計算機の設計を見直してみます。
→(追記)2009年7月上旬に計算機の中をいくつか書き換えた後はtrueでも計算結果が安定しているようですが保証はできません。